外国人スタッフが本音で語る「嬉しかった言葉」

~たった一言が、心をつなぐきっかけになる~
言葉が100%通じなくても、
文化が違っても、
人と人が「気持ちでつながる瞬間」は、たしかにあります。
今回は、建設・製造・介護の現場で働く外国人スタッフが語ってくれた、
**“心に残った一言”**を集めてご紹介します。
どれも、特別な日本語ではありません。
でも、その一言が「もっと頑張りたい」「この職場にいてよかった」と思える力になったのです。
🇻🇳 建設現場/ベトナム出身・男性(25歳)
「きょうはありがとう。○○さんがいて助かったよ!」
朝から雨で作業がずれこみ、ピリピリしていた現場。
先輩の代わりに資材運びを任された日、職長がふと声をかけてくれた一言。
「“ありがとう”は分かります。短いけど、気持ちが大きいです。」
普段はあまり話しかけられなかった職長のその言葉が、
“自分もチームの一員なんだ”と感じるきっかけになったそうです。
🇵🇭 介護施設/フィリピン出身・女性(28歳)
「あなたが来てくれてよかった」
ある認知症の女性利用者から突然かけられた言葉。
いつもは話しかけても反応が薄かったその方が、
ふとしたときに微笑みながら、そう言ってくれたのです。
「涙が出ました。やさしさが、心に入りました。」
日本語はまだ完璧じゃなくても、笑顔と優しい声で向き合い続けたことが、
相手の心を動かした瞬間でした。
🇲🇲 製造業/ミャンマー出身・男性(30歳)
「よく気がつくね。助かるよ」
ライン作業中、小さな不具合にいち早く気づき、上司に報告したときのこと。
何気ないひと言だったが、これが**「評価された」初めての瞬間**だったと言います。
「日本語で褒めてもらったのは初めてで、自信になりました。」
言葉の壁を超えて、働きぶりを“ちゃんと見てくれていた”と実感できたことが、働くモチベーションに直結したそうです。
たった一言が、人を動かす
共通しているのは——
どの言葉も、飾らない日常のひと言だったということ。
- 「ありがとう」
- 「いてくれてよかった」
- 「助かったよ」
- 「すごいね!」
それだけで、外国人スタッフは「認められている」「自分はここにいていい」と感じるのです。
まとめ:大切なのは、正しい日本語より“伝えたい気持ち”
外国人スタッフとのコミュニケーションで、つい「言葉が通じるかどうか」にばかり目が行きがちです。
でも実は、通じるのは“文法”じゃなく“気持ち”。
笑顔で伝える、目を見て話す、少しゆっくり話す——それだけで、その一言の力は何倍にもなります。
💡 明日からできるひと言アクション
- 朝「おはよう!」+名前を添えてみる
- 作業後に「○○さんのおかげで助かったよ」
- ちょっとした成長を「前より上手になったね!」と褒める
その一言が、外国人スタッフの心を支える“原動力”になるかもしれません。