積算でよくある「数え漏れ」防止のチェックリスト

 

~拾い終わった後に“もう一度見返す”プロの確認習慣~


 

🏗 共通編:図面・情報確認の基本

  • 図面一式のページ構成を確認した(見落としの図面がないか)
  • 凡例(シンボル)を確認し、記号の意味は把握している
  • 縮尺・印刷サイズと、スケール使用時の誤差はないか
  • 設計変更や修正指示の図面が最新のものか確認済み
  • 仕上表・仕様書・器具リストとの突合チェックを行った

 

🏠 建築積算:よくある拾い漏れポイント

  • 各階の**共用部(廊下・階段・トイレなど)**の仕上げ拾い済み
  • バルコニー・庇・屋外階段など、外部空間の仕上げを確認
  • 天井高が変わる部分のクロス・塗装など、壁面積拾いは正確か?
  • **建具(ドア・サッシ)**の数量と仕様を拾い終えている
  • **設備スペース・PS(パイプスペース)**の床・壁・天井を忘れていないか
  • 細かい納まり(巾木、廻り縁など)は図面上で確認済み
  • 矩計図(かなばかりず)や詳細図にしかない部材も確認した

 

💡 電気積算:よくある拾い漏れポイント

  • 照明器具リストと図面の照合は完了した(ページまたぎも確認)
  • 非常用照明・誘導灯・センサーなど、特殊器具の拾い忘れなし
  • スイッチ・コンセント・プレートは、1室ごとに拾ったか?
  • 分電盤・動力盤・制御盤の仕様と位置は正確に把握している
  • 配線・配管の長さと系統図の整合性を確認した
  • 予備回路・予備配線・リモコン用などの隠れ回路もチェック済み
  • 天井裏・床下など、見えない部分の配線も含めたか?

 

📊 数量・単価関連のチェックポイント

  • 単位(㎡、m、本、個)が拾い数量と合っている
  • 拾い数量に**換算ミス(例:10m単価に1m数量)**がないか
  • 各部材の**附属品(支持材・固定金具・副資材)**も含めている
  • 同一の部材で仕様やグレードが異なるものを混同していない
  • 拾い済みリストの合計と仕上表・図面上の数量が整合している

 

✅ チェックのポイントまとめ:

チェック分類目的
図面全体拾い漏れの“入口”をつぶすため
空間単位拾い忘れやすい部屋や階層を見つけるため
アイテム単位小さい部材や特殊部材を漏らさないため
数量・単価実行精度を高め、トラブル防止のため

 

📎 おすすめ活用方法

  • ✅ 拾い作業が終わったタイミングでこのリストを使う
  • ✅ 担当者ごとに**“拾い漏れ傾向”を記録→次回に活かす**
  • ✅ A3サイズで印刷し、積算チームの壁に掲示すると効果的!